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最先端を走る中国ベンチャー企業群を訪問しました!

2018/4/22(日)~4/27(金)、北京商専永信特許事務所(INTELIGHT IP)の靳満堂 弁理士のお招きにより、中国のベンチャー企業を訪問させていただきました!

(今回の訪問はこちらでもご紹介いただきました)


天津市の水中探査機器メーカー「深之蓝」

初日、まずは北京から車で2時間ほど走り、天津市へと向かいました。

最初に訪問したのは水中探査機器のメーカー、深之蓝(天津深之蓝海洋设备科技有限公司)、英語で「ディープブルー」という社名を持つ企業です。

海洋資源探査、そして海洋環境モニタリングをテーマに掲げ、米国・ヨーロッパ・オーストラリア・日本など世界市場に向けて、自律型無人潜水機(AUV)や遠隔操作型無人潜水機(ROV)などを製造販売しているとのことでした。


スポーツ科学からVRまで、モーションキャプチャー技術を武器に活躍する「NOITOM」

私たちロジック・マイスターが得意とするソフトウェアの領域では、NOITOM(北京诺亦腾科技有限公司。ブランド名は「MOTION」の逆読み)という企業に出会うことができました。

ここで開発されているモーションキャプチャー技術は、中国が国家レベルで推進しているスポーツ科学にも取り入れられ、NOITOMはまだ設立6年目のベンチャー企業ながら急成長を遂げています。

また今回、NOITOMが開発した「PROJECT ALICE」というVR製品も体験させていただき、モーションキャプチャー技術を駆使したリアルな空間表現力の高さを実感しました。

たとえば組み立てた自動車のエンジンをバラバラにしてみせることで、ひとつひとつの部品がどのような構造で組み上がっているのかが立体的に分かるようになるなど、VR空間を教育といった分野に活用するいろいろなアイデアが考えられているようでした。


中国の医薬品・バイオ企業も急成長

その他、私たちは数社の医薬品メーカーにも訪れました。

北京市内には「大兴区亦庄バイオメディカルパーク・インキュベーションセンター」や「昌平区中关村ライフサイエンスパーク」といった、医薬や生命科学を専門に扱う企業が集中するエリアが複数設けられています。

その中でも今回は北京康达行健科技发展公司万全グループ拜西欧斯生物技术有限公司といったメーカーにお邪魔し、日本と中国の医薬品に関する特許制度の違いなどについて話し合いました。

日本から技術を導入している企業や、ジェネリック医薬品を製造する企業など様々でしたが、どの企業でも多くの若い研究者たちが活躍している姿が印象的でした。

中国で唯一の知財判例データベース「IP HOUSE」

最後に、知的財産関連の裁判例に関するデータベースを作成しているIP HOUSE(北京知产宝网络科技发展有限公司)という企業にも訪問しました。

知財判例に特化したデータベースとしては、IP HOUSEが中国では唯一のものということで、日本の企業や官公庁でもサービスや報告データの利用実績があるような企業です。

また裁判情報を扱うデータベース企業ならではの、興味深い話も聞くことができました。

中国では各地の裁判所に、過去の膨大な裁判記録がまだまだデータ化されないまま残っており、裁判所も日々の業務の忙しさから、なかなか古い情報にまで手をつけられていないそうです。

そのため類似の事件を隣りの省で扱っていても、裁判官がお互いに情報共有できていないために全く違う結論を出してしまう、といったようなことも往々にして発生します。

そこでデータベース企業はひとつの手段として、裁判官が欲しがる情報を提供する代わりにデータベース化がまだ済んでいない過去の資料の提出をうながすというような、いわば「取引」を持ちかけるのです。

あの手この手も使いながらデータベースの構築を進めているということで、日本には無い苦労も伺えるお話でした。

今回ロジック・マイスターは、北京商専永信特許事務所の方々に中国企業のご紹介、訪問のサポートなどご尽力いただきました。

靳満堂 弁理士

阴亮 弁理士

また今回、以下の皆様とともに中国企業訪問を行いました。

アンドリュー・ウィーバー 弁護士:Polsinelli法律事務所(米国)
金仁漢 弁理士:YOUME特許法人(韓国)
木村和史 氏:梶・須原特許事務所(日本)
備後元晴 弁理士:BINGO特許事務所(日本)

今後も当社では海外代理人とのネットワークを強化し、国内外の情報収集につとめてまいります。

外国出願、外国特許調査などのご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ!

ロジック・マイスター 編集部

ロジック・マイスター 編集部

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